今ここ☆happychild☆にっき

今、今、今。いまここで本来の自分戻る。そんな毎日を綴る日記。

【読書感想文】『ふたご』藤崎彩織 著を読みました。

セカオワ藤崎彩織さんの著書

『ふたご』を読みましたので

 

読書感想文を記事にしたいと思います。

 

本日の記事はこんな感じ

※3~4分程度で全文読めます※

 

 

直木賞候補にもなった作品

 

ふたご

ふたご

 

 

 

この『ふたり』は

2017年の直木賞候補にもなりました。

 

初執筆でバンド活動をしながらの

直木賞ノミネート。

 

本当に才能ってすごいですね~~~。

 

それでずっと読んでみたいと 

思っていた作品です。 

 

1日でさくっと読める

読みやすい作品でした。

 

 

知っている人が(一方的にですが)

モチーフだと

ものすごく感情移入がしやすかったです。

 

セカオワFukaseSaoriの物語

 

この作品はボーカルFukase

キーボードのSaoriの物語です。

 

元々、この2人は幼馴染で 

付き合っていたってことは

結構有名な話で

私は他人事ながら、

きゃりーちゃんや益若つばさなど、

どんどん付き合っている相手を

公表していくFukaseのそばにいて

 

元カノとして心中大丈夫なの?って 

感じたりもしていました。

 

ただ、Saoriさんも結婚され

お子さんも授かって幸せそうに

見えたので、すごいなぁーって

思っていたのでした。

 

ここから本の感想です

 

私だったら元カレと一緒にいて

その相手が他の人と

付き合ってるのを見ていたら

平気でいられないし

 

ずっと執着して

他の人を好きにもなれない

 

そう思っていて、

Saoriさんがご結婚ご出産されたので

そんな感じでもないのかなぁ~って

思っていたのですが、

 

この本を読んで印象は一変しました。

 

ものすごい激しく渦巻く感情を

見事に表現されていました。

 

Fukaseさんと思われる月島は

Saoriさんと思われる夏子に対して

 

これ私の感想ですが、

ものすごく甘えており、

優越感も持ち合わせているように思えます。

 

独占欲もあって

俺が何をしようと、

お前ついてくるよな?みたいな

ニュアンスを

いつも持っているように感じました。

 

時々、意地悪な態度をし

時々、特別感を感じるようなことを言う

 

これ、私も経験したことありますが、

こちらが片思いの場合に 

たまに相手がこんな風になりますね。

 

そして、この作品の中の

月島と夏子もまたそんな感じで

月島は夏子に対して

若干下に見ている感じがあります。

 

あぁ、私(僕)のこと好きなんだな

 

そう感じた相手に対して感じる感じですかね。。。

 

両想いでない場合、

 

それでもずっと一緒にいる理由は

便利だからとか

頼りたいからとか

甘えたいとか

 

結構勝手で都合のいい理由で

 

それが、普通の相手でも厄介なのに

月島はFukaseだったってところが

ものすごい酷ですね。

 

作品の中で夏子は

何をしても続かない

努力できない月島のことを

それでも才能があるって思っていて

 

実際にそうなんですが、 

 

そんな詩的で一風変わった

年上の幼馴染がいたら

 

そりゃぁ恋に落ちるよね

とも思いました。

 

ストーリーを簡単に言うとこんな感じ

 

ふたご

ふたご

 

 

夏子は友達の作り方がわからない。

 

いじめのようなものもあったし、

それでも泣いちゃダメだし、 

 

平気な振りをして

学校に行かなければならない

 

そう思って日々頑張っていた。

 

ある日話しかけて以降、

ひとつ上の月島と親しくなり

いつも言葉遊びをする。

 

(その言葉遊びっていうのが

またものすごく詩的なんですよ。

「愛とは何か」とかそんなん)

 

月島が

 

なっちゃんの居場所は俺が作るよ」

って言った言葉を 

 

大切に心にしまってある夏子。

 

「俺たちはふたごみたいだね」 

 

って言う月島。

 

月島は夏子やほかの人とは違って

頑張る理由がわからないので

頑張れないし、

 

頑張れない人間も辛いし

頑張りたいけど頑張れない

 

そう言って学校をやめ、

心配した父が

アメリカ留学をさせるも

それも1ヶ月も続かず、

 

月島がアメリカに行ってしまう

ここから居なくなって離れてしまうと

思った夏子は

1人でも立っていられるように

準備してピアノに専念したのに

 

簡単に日本に帰りたいという月島に

振り回されるのが怖くて

「帰ってこないで」というんですが、

バタンと音がして、月島は倒れ

パニック障害で入院するのでした。

 

そして月島の親から

もう会わないで欲しいと言われてしまう。

 

普段からあまり眠れない夏子は

自分のせいで

月島がパニック障害になったのかと

自分を責める。

 

そんな中、月島が訪ねてきて

夏子にのしかかり、 

夏子の首にカッターナイフをつきつける。

 

夏子の弟が助けに入り、月島の親に連絡。

玄関の前で月島は叫び続ける。

 

親はちょっと検査のつもりで

病院に連れて行くが

病院では

自分自身や他人を傷つける

危険性があるとのことで

即その場で入院させられる。

 

それは檻のついてトイレもむきだしの

監獄みたいな場所だと月島の父は言い、

再度、もう会わないでやってほしいと

言われてしまう。

 

もう振り回されたくない

距離を取りたいと思っていた

夏子だったが、

 

そんな場所に

入院してしまった月島を思い

もう会えないのかと思うと 

思いは募って

また会いたいと思うのだった。

 

しばらくして、

退院した月島が訪ねてくるが、

症状がひどくて

一緒にご飯を食べることも出来ない。

 

そんな時期が続いたが、

徐々に薬を減らしていって

症状はなくなっていき、

父の勧めで

予備校に通うようになった。

 

予備校も続かず

辞めることになり、

ポスティングのバイトをし始める月島。

 

ある日、ピアノの練習中に

すぐファミレスまで来いという

月島からの連絡があり、

中断してファミレスへ行く。

 

そこにはぐちりんという

月島の同級生がいて

バンドをするから物件を借りるんだ

 

お前も数に入っているから

みたいなことを言われて

ムッとするも、

「嫌ならいいよ」と言われて

自分もその地下室を借りる

メンバーに入ってしまう。

 

 

ぐちりんは真面目な生徒だったが、

月島と音楽の趣味が合い、

真剣にその倉庫を借りようと思っており 

 

一度も使ったことのないお年玉と

塾講師のバイトで得た

100万円近い額を出すという。

 

夏子は全財産1万円しかない月島が

倉庫を借りると言い出したとき

お金もないのに夢を語って

誰がそのお金払うの?と思っていたが

ぐちりんはマジメな人だったので

現実的にちゃんと考えてたんだね。

 

そして、その倉庫物件を

ライブハウスとして

使えるように

自分たちでリフォームしたり、

家賃を支払えるように

バイトをしまくったり

色々みんなで頑張って、

 

曲を作り歌詞を作り

ライブをして

音楽関係者の目に留まり

そしてデビュー

そんなところまでのお話でした。

 

デビューが決まってみんなで飲んで

ラストでは、

ひとりぼっちだった

友達の作り方も

分からなかった自分が

みんなと一緒に

頑張って一緒に飲んで

一緒に笑っている。

 

これもみんな

月島が導いてくれたんだ。

 

 

これでよかったんだ

 

みたいなラストです。

 

なっちゃんの居場所は俺が作るよ」って

言ってくれた月島。

 

恋人になりたくてなれなくて

葛藤したり悩んだりしたけど

 

私たちの関係は

これでよかったんだ

みたいなことでした。

 

再度感想を

 

ふたご

ふたご

 

 

簡単にでもあらすじを

すべて書いてしまいましたが、

 

まぁでも、

それは最初から公表されていた

 

深瀬と彩織は幼馴染で

付き合ってたりしていたらしい

 

セカオワは自分たちでお金を出し合って

ライブハウスを作ってたらしい

 

深瀬は昔、パニック障害だった

 

セカオワメンバーは一緒に暮らしていた

 

深瀬は他の女性と付き合っている

 

みたいなことが

書かれているんですが、

それが実際体験したものが

 

そのときの感情や

空気感までリアルに描写した

感じになっています。

 

冒頭の出だしは

一緒に住んでいるシーンから

始まりますしね。

 

直木賞の選評を見たんですが、

結果として

直木賞に選ばれなかったため、

欠点をあげる選考委員は多いものの、

 

ところどころ、

みずみすしい感性が感じられた・林真理子

 

 

読み始めてすぐにこの人には非凡な才能があると感じた・宮城谷昌光

 

 

文章の随所に光るものがある・宮部みゆき

 

と選考委員の方々も選評しておられます。

 

まさに、私が読み始めて

すぐ感じたのは

 

あぁ、

これは文学賞の候補に

なるわなって印象でした。

 

 

描写がキラキラしていて美しく

鮮明に感じたからです。

 

女性特有の感じ。

 

 

読んでいくと、

そりゃそうだわなぁ。。。って

共感が走ります。

 

 

月島が勝手でムカついてくるし

私を巻き込まないで!って思うし

怖いとも思うし、

素敵だ魅力的だとも思うのです。

 

嫉妬の感情も

とても激しく渦巻いている描写があって

そら、そうだわって思います。

 

共感できないのは、

私だったらとっくに離れてるし、

見捨ててるし

 

 

それが出来ないほど

好きで執着してしまったのなら

他の人と結婚はできないかな?

と感じました。

 

 

 

逆に、よかったねぇ。。。って

夏子いえ、Saoriさんに思います。

 

 

 

ちょっと呆れた感じにも見える

Fukaseに対する印象は

こういう経緯からかぁ~って思ったり、

 

 

 

普段から、どうしてこの人は

付き合っている相手が芸能人でも

相手のことを考えずに

すぐおおっぴらにしちゃうのか?

っていう疑問があったんですが

 

 

 

なんかそういうのも

すごく本を読んで納得しちゃいました。

 

 

 

本って文学作品って

 

人の内面や渦巻く感情を

細かく丁寧に描写したもの

 

だと思うので、

この作品に関しては納得の感があります。

 

直木賞

1度でとれるようなものでもないので

次作も書いてほしいです。

 

そして次は、

私小説ではなく、

 

フィクションの小説を書いてみて

欲しいなと思いました。

 

Sekai No Owari

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